発言者の発言を読んで、あなただったらどう応答するかを考え、
その文章を選んでクリックしてください●このバーチャル体験室はまだまだ未完成ですが、「そもそも人間関係や心の働きに完成などないのではないか」という私の信念を支えにして、未完成のまま公表いたします。
●この体験室にある例ほど人の心は単純なものではありませんが、対話と〈対話法〉のコツをなんとなくつかんでいただければ幸いです。
●ここにある対話の例は、すべてフィクションです。
●このバーチャル体験室は、〈対話法〉に初めてふれた皆さんに、対話の複雑さ、難しさ、興味深さ、そして喜びをちょっとでも知っていただくことが一番の目的です。ですから、こう言えば良いとか、こういう言い方が〈対話法〉の理想だといういうことを意味するものではありません。
●ここでは、対話の特徴を際だたせるために、実際にはこんなことはないだろうと思えるような極端な応答が多々あります。これはあくまでも学習の参考にしていただくためのものですので、ご了承ください。疑問・質問・ご意見は浅野までお願いいたします。
●〈対話法〉が目指す「人と人との信頼関係」は、「こんな言葉を言えば信頼される」というような、マニュアル的なものから生まれるものではありません。相手への思いやりの心が大切なことはもちろんのこと、その人の全人格など、すべてが関係してきます。とても言葉では言い尽くせないほどたくさんの条件がからみあって生まれてくるものなのです。
●このバーチャル体験室は、皆さんからのご意見を参考にして、だんだんと成熟させてゆく予定です。では、下のTAIWAのロゴをクリックしてスタートしてください 顔マークをクリックすると、どこからでもスタートに戻れます
発言者―うちの下の子は今幼稚園なんですけど、時々行くのを嫌がって休んでいるので、
今から心配です。
あなた―そんなこと心配しないで、自分のことを真剣に考えたほうがいいですよ。
あなた―どうしてそんなに心配なの?
あなた―いつから嫌がっているんですか?
発言者―そうなんです。学校にも行きたくないなんて言い出すのではないかと。
あなた―そうなったらそうなった時ではないですか。今から心配してもしかたないですよ。
あなた―そうなるとは限りませんよ。子どもなんてすぐに変わりますからね。
あなた―そうなったら困るのは親ですよね。
お母さんまで具合が悪くなってしまうのではないですか。
発言者―困ります。
あなた―困りますよね。
あなた―どうすればいいんでしょうね。
あなた―先生に相談してみたらどうですか?
あなた―そうならないように、今からどうすればいいか考えたいのですよね。
発言者―急に幼稚園をやめたいなんて言ったらどうしよう。
あなた―もし、そう言われたら困りますね。
あなた―その時はその時でしょう。
あなた―言う言葉がないような気がする?
発言者―あなたが一緒に困っては仕方ないではありませんか。もう相談しません。(T_T)
発言者―それがわからないから相談しているんです。
あなた―それもそうですね。
発言者―あてにならない人ですね。もう相談しません。(T_T)
発言者―もうしてますよ。先生は、様子をみようって言ってます。まあ、その言葉を
信じるしかないですね。(^_^)
発言者―無責任なこと言わないでくださいよ。あなたに話しても嫌な気分になるだけ
なので、もう帰ります。(T_T)
発言者―どうしてそんなことが言えるんですか? もう、いいですよ。(T_T)
発言者―そうは言われても、親としてはやはり心配ですよ。
あなた―それはそうでしょうね。まったく今の子どもったら、親の気持ちを全然
考えないんですからね。困ったものですよ。あなた―心配なのはわかりますが、親がくよくよしても仕方ないのではないで
しょうか? でんと構えることです。あなた―それはそうと、田中さんの子どもさんも最近学校に行っていないそうですよ。
発言者―そんなことはどうでもいいではないですか。私は自分の子のことが心配です。
あなた―人のことって、なんですか。あなたは自分のことしか考えないんですか?
あなた―それはそうですね。すみませんでした。今は自分のお子さんのことで頭が
一杯なんですよね。あなた―でも、田中さんの所の方が、もっと心配みたいですよ。だって、来年は
受験ですからね。あなた―そうかも知れないですね。今からそのような状態では、先が心配ですね。
発言者―なかなかそう冷静にはできません。また、あとで考えてみます。(T_T)
発言者―人のことはいいんです。今は自分の子のことが心配です。(T_T)
発言者―親なら誰でもそうでしょう。あなたは親の気持ちがわからないのですか?(T_T)
発言者―そうなんですよ。よくわかってくれますね。
またあとでゆっくり相談に乗ってください。(^_^)
発言者―そう、なかなか親の言うことを聞かない子なので……。
まあ、だんだんとでしょうかね。(^_^)
発言者―親の気持ちを考えないって、まだうちの子はそういう年ではありませんよ。
あなた―それはそうですね。まだ幼稚園ですものね。だからこそ、心配なのかも
知れませんね。あなた―そうでしたね。つい他の子のことを考えてしまいました。
あなた―そうでした。でも、今からそれではかえって心配ですね。
あなた―せっかく私が慰めようと思って言ったのに、そんなへ理屈言わないでください。
発言者―そうなんです。時間があるとそればかり考えています。
あなた―体に良くないですよ。
あなた―また喜んで行ってくれるようになれば心配しなくてすむのにね。
あなた―それは、あなたばかりじゃないですよ。子どもを持っている親だったら
みんなそうですよ。
発言者―そうなることを願っています。また相談に乗ってくださいね。ありがとう。(^_^)
発言者―よけいなお世話です。もういいです。(T_T)
発言者―それどころではないですよ。まあ、他の方法を考えてみます。(T_T)
発言者―みんなそうだって言われたって、それは頭ではわかっているけれど、
心配には変わりないです。
あなた―頭ではわかっていても、なかなか気持ちがついてゆけないのですよね。
あなた―そんなに心配なんですね。
発言者―そんなこと言われると、よけいに心配になってしまいますよ。
あなたに話さなければ良かったです。
あなた―ひとがせっかく相談に乗ってあげようと思ったのに、なんてこと言うんですか。
あなた―気を悪くされたみたいですね。なにか悪いことを言いましたか?
あなた―これくらいで腹を立てるようでは、きっと子どもさんにも威圧的なの
でしょうね。あなた―気を悪くされたみたいですね。私がなにか悪いことを言ったみたいですね。
発言者―そうですよ。ただ話を聞いてくれるだけでいいんです。今日はここまでで
いいですから、また相談に乗ってください。(^_^)
発言者―相談に乗って欲しいなんてだれが言いました? 別にアドバイスなんて
欲しくないんです。
発言者―今は自分の子どものことで頭がいっぱいです。他に人に相談してみます。(T_T)
発言者―あなたにそんなこと言われるとは思いませんでした。もういいです。(T_T)
発言者―なんか、わかってくれないようでイライラするんです。また出直します。(T_T)
発言者―そんなこととは何ですか? もうやめましょう。(T_T)
発言者―いまさらすみませんと言われても……。もういいですよ。(T_T)
発言者―本でわかるくらいなら苦労はしませんよ。
あなた―どんな本を読みましたか?
あなた―それもそうですね。
あなた―本当によく読んだのですか?
あなた―子育ては難しいですものね。
発言者―「親のための心理学」って本です。
読んだらよけいに後悔やら心配が増しました。(T_T)
発言者―そうですよね。まあ、そのうち、なんとかなるでしょうかね。(^_^)
発言者―そんな、私を疑うんですか? よけいなお世話ですよ。(T_T)
発言者―そうですよね。苦労をしながら親も成長してゆくんでしょうね。(^_^)
発言者―心配だから心配なんです。
わかってくれない人とは、もう話したくありません。(T_T)
発言者―考えてはみましたよ。でも、それがわかれば苦労ないですよ。
相談しても無駄なようですね。(T_T)
発言者―どうしてって言われても、親なら当たり前ではないですか。
あなた―そうでしょうかね。あなたが特別なのではないですか?
それくらいで、そんなに心配でしょうかね。あなた―少しは考えてみましたか?
あなた―そうですか。親ならそうですよね。
あなた―どうもよくわからないなあ。
発言者―もうひと月くらい前からです。
あなた―どこの幼稚園でしたっけ?
あなた―けっこう長いですね。心配ですね。
発言者―平成保育園です。
あなた―友達はいるんですか?
発言者―それが、なかなか友達ができなくて……。
まあ、私も子どものころそういう性格だったから仕方ないですね。(^_^)
発言者―新しいから、先生も真剣みたいなのです。
では、もう少し先生に相談してみますよ。どうもありがとう。(^_^)
発言者―親だったら当たり前でしょう。
あなた―当たり前って言っても、少しは理由を考えてみることも大事なのではないですか。
発言者―そうなんです。もしそうなったら何と言ってやったら良いか……。
まあ、覚悟を決めて頑張ります。(^_^)
発言者―そうなんですよ。気持ちばかりが焦ってしまって……。
でも、信じて待つしかないですね。(^_^)
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